明治初期に建てられた家を、雪や寒さでも快適生活空間に

 

古民家再生全国コンクール【奨励賞受賞】

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《完成イメージパース案1》

 

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《完成イメージパース案2》

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 《内観パース》

 

《施主の要望》

  1. 雪対策、冬に雪を下ろさず屋根の雪が自然落下を要望
  2. 今の建坪は130坪あり、大きすぎる。減築をしリオフォームしたい。
  3. 今のイメージを大切にし、生活しやすく便利に
  4. 冬は暖かく、自然光が入る明るい家

 

《設計デザイン》

基本プランに時間をかけ建て主の希望を徹底的に聞き、図面だけでなく建て主がわかるようにスケッチやパースで打ち合わせをした。

既存の建物との取り合いを図り、和室は一度解体し再度組みなおし、新築部分はこれと調和をとった。

 

《設計、施工の主旨及び、特徴点》

・歴史ある家をどう住みやすく、伝統家屋の持ち味をどう表現し、雪の不安なく生活できるか。これらの事から、地盤調査から始め、基礎を高めにし、基礎巾を180mmにした。

・建物の左半分は既存の材料を使い、柱を150mm角の桧材に、長押は欅を使った。天井板は今ある天然秋田杉を使い、汚れを落とし、古色塗装で仕上げた。建具はできるだけ今あるものを使い、色を合わせ塗装した。広縁の奥を利用し、3畳の茶室とした。既存の材料と新材との調和に気を使い古さを出した。

・生活する右半分はコンパクトにまとめて、便利に動きやすい空間とした。既存の家具・照明器具を使ってレトロな雰囲気まとめました。

・冬寒くないように、床暖房を使用し、断熱材に硬質ウレタンを吹付し、建て主の要望をクリアしました。

 

《建て主の再生後の所感》

今年の冬、雪が降る前に屋根が完成したので、屋根の雪が積もらず自然に落ちることを確認でき安心した。

玄関は今までのイメージでリフォームが出来ているので、この家を知っている方や姉妹に大変喜ばれた。

玄関を入ってすぐが来客用の洋室(大正風をイメージ)その隣は和室(8畳)と仏間である。この2部屋は建具を外すと大広間になる。溶質と和室の建具はふすまと洋風建具の二重になっているのも面白い。

和室8畳は依然の材料(柱:桧、長押:欅、天井:秋田杉)を汚れを落とし再利用し塗装して再利用している。建具も襖を張替え障子戸も再利用しているので、以前の家にいる感じする。仏間はスペースの関係で小さくなったが、天井や壁は以前のイメージで造ってもらった。隣の広縁の奥を茶室にしてもらい趣のある縁側となった。以前あった5間通しの杉の長押も広縁に再利用し、外壁部分はサッシと以前あった障子が入り、趣

 

のある縁側になった。

右の生活空間のリビングの梁は以前のものを使い、1尺角の大黒柱を設置した。キッチンから裏口に出やすく、また車庫につながっているので便利である。

2階は広く物置にしてもらい、今までの生活道具や、以前からあった先祖の物を置く事ができて良かった。

庭も少しづつ整備され快適な生活ができ満足している。

 

 【完成写真】

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